「でも、安西氏のときは、何でわざわざ揮発しやすい形でスタールビーを持たせたんだろう?」

「それは、そっくりにカットはしてみても、キューブ君では、スタールビーの特徴的なアステリズムが現われない。

偽者にすりかえられたことに気付かれるより、自分のアリバイのある時間に消えてもらった方が都合がよかったんでしょう。

そして、ダイヤの方は、じっくり日にちをかけて消えてもらう。

騒ぎを、これ以上大きくしないために」