「もし、そうだったんだとしたら、今それを誰かに盗み返されたって、自業自得じゃない。何だってあんなに騒ぐ必要があるんだ?」 「過去の盗みがバレる。その危険が生まれてってことですよ?」 「ああ・・・それがどこかの市場に出回ることで、過去の犯罪が明るみに・・・って? あれ?でも、博物館やここにも、その盗まれた宝石はすでにあるんじゃないか。 ってことは、とっくの昔に自分たちで売るか盗まれるかしてて・・・バレる危険は充分にあるんじゃない」 「これ以上のリスクは、イヤなんでしょう」