「50年前・・・」 「当時、トリゴーグ王国と呼ばれていたその国に、今で言うバックパッカーとして中田と安西の祖父が入り込んでいたんですよ。 たまたまトリゴーグに宿泊中に革命に巻き込まれ、ホテルから出られなくなってしまった。 二人は、ホテル内で軟禁状態にあるうちに、親しくなったんです。 そして、革命のとばっちりを受けるのを恐れながらも、あまりの緊張状態と、いつまで続くか分からない退屈の中で、とんでもないことを思いついたんです」 「とんでもないこと?」 「宝石泥棒です」 「ええっ!!?」