「モゴーグ国から盗まれた品は、良質の宝石のよく取れるモゴーグでも、国宝とされていたような逸品ばかりだ。これも例外じゃない」
「どこがですか?驚くような巨石でもないみたいですよ」
台の上のケースは、せいぜい四十センチ四方くらいの大きさだ。
そのケースは少し離れたここからでも見えるが、まだ、中身までは見えてこない。
ということは、ケースからはみ出さんばかりの大きさでもないと言うことだ。
「エメラルドは美しいその色の中に、沢山の不純物を内包しているのだ。この“エメラルドの涙”には、その、エメラルドの特徴ともいうべき内包物がほとんどない。色も申し分ない。まさに良質の宝石が取れる国ならではの国宝、いや世界の宝だ」
「へええ」
「どこがですか?驚くような巨石でもないみたいですよ」
台の上のケースは、せいぜい四十センチ四方くらいの大きさだ。
そのケースは少し離れたここからでも見えるが、まだ、中身までは見えてこない。
ということは、ケースからはみ出さんばかりの大きさでもないと言うことだ。
「エメラルドは美しいその色の中に、沢山の不純物を内包しているのだ。この“エメラルドの涙”には、その、エメラルドの特徴ともいうべき内包物がほとんどない。色も申し分ない。まさに良質の宝石が取れる国ならではの国宝、いや世界の宝だ」
「へええ」

