「ねえ、トキさんって、何で師匠について探偵業の手伝いなんかしてるの?そのうち自分でも探偵を開業するつもり?」
まさか、師匠から、宝石のありかを掴むためにいるんでしょうとは訊けずに、言ってみた。
トキは予期せぬ質問だったのか、ほんの少しうろたえた。
トキはそのうろたえぶりを、微笑んで誤魔化したので、師匠には、分からなかっただろう。
けれど、類に怪しませるには充分な態度だった。
「成瀬さんこそ、何で影山探偵事務所でアルバイトしてるんですか?聞きましたよ。時給五百円だそうじゃないですか。どうせアルバイトをするならもっと実入りのいいのを探した方がいいんじゃないですか?」
今度は類がうろたえてしまった。
まさか、師匠から、宝石のありかを掴むためにいるんでしょうとは訊けずに、言ってみた。
トキは予期せぬ質問だったのか、ほんの少しうろたえた。
トキはそのうろたえぶりを、微笑んで誤魔化したので、師匠には、分からなかっただろう。
けれど、類に怪しませるには充分な態度だった。
「成瀬さんこそ、何で影山探偵事務所でアルバイトしてるんですか?聞きましたよ。時給五百円だそうじゃないですか。どうせアルバイトをするならもっと実入りのいいのを探した方がいいんじゃないですか?」
今度は類がうろたえてしまった。

