類はお茶をあおると、ポットの残りを注いでまた一気飲みした。

もう一度ポットに残った半分ほどを注ぐと、それも一気に飲み干した。


「それじゃ、会社に戻ります。ごちそうさま」

「ちょっと待て、コレを読んどけ」


 言って師匠は新聞の切抜きを類にくれた。

「はい」

 類はひたくるようにそれを取ると、走って喫茶店から出た。