「で、何でダイヤの持ち主にコンタクト取れたんですか?」

「わしのホームページだ。そこに書いてあるモゴーグ国の名前が検索に引っかかって、向こうから接触してきた」


 リビングの方へ行こうとする師匠の前に立ちはだかり、何となく邪魔をした。

 向こうにはトキがいる。


「スタールビーとスターサファイアが盗み出されたことで、不安になったらしい。ワシに護衛も依頼してきた」

「チャレンジャーな」

「何?」

「いえ、何でも」

 せっかく阻んでたのに、ぐずぐずしてたのでトキの方が、こっちへ来てしまった。


「何を玄関で立ち話してるんですか?」

「ああ、今そっちへ行く」

師匠はカウンターの前に置いたスツールに、キッチンに戻ったトキと向かい会うような形で座った。