師匠はコスプレ☆メイ探偵

 トキは紙を並べて、写真を撮っているようだった。

デジカメのシャッターが下りる音。

光はフラッシュ。

そうしてひとしきりごそごそし終えると、トキは、薄いデジタルカメラを懐のポケットにしまい、紙を綺麗に片付けて、足早に部屋を出て行こうとした。


「あれ?」


 開いてるドアを不思議に思ったらしく立ち止まったけれど、自分が閉め忘れたと思い直したのだろう。

そのまま出て行った。


 どうしよう。えらいところを見てしまった。


 類はそのままじっとしていた。

ショックで動けない。