その奇跡的な確立で原子が結合し、世にも美しい塊となり、それが人によって掘り出され、こうして今、ここにある。

そのスタールビーの横のスペースに、今手に入れてきたスターサファイアを置いた。

ぴったりと、そこに納まる。

スタールビーの方が、少しカットが変えられていたため、もともと同じ形にカットされていた二つは、もはや対ではなかった。

影は、そのことに、どうしようもない強い憎しみを覚えた。

けれど、もうどうしようもないのだ。

こうして再び二つが揃ったことだけでもよしとしなければ。