「鬱状態だ。

さっき飲んでいたの坑鬱剤だろう?

本来類のような性格の人間は鬱状態にならないんだが」

 悪かったよ、なって。

「鬱状態、じゃなくて完璧な鬱病です。

坑鬱剤の王様クラスを飲んでるんですよ。

それに坑不安薬も。

立派な病気です。

どうにか社会生活を送れるのも、薬のお陰です」

 ただ、副作用でめっぽう喉が渇く。

最近薬を少し変えてもらってしばらくしてから、それが強烈になった。

もう、手から水を離せないくらい。