「安西は違うだろう。
実は安西は数年前にあのルビーを質屋に入れようとしたことがある。
お金に困ったというよりも、奥さんと喧嘩でもしてその腹いせに、奥さんが一番大事にしている宝石を売り飛ばしてやろうとでも思ったのだろうな。
けれど、その質屋に、それがモゴーグ国から盗み出されたと疑われているものに、カットは違うが似ていると言われて、怖くなってやめたらしい」
「何で知ってるんですか」
師匠の目が宙を泳いだ。
「ライフワークだ。
モゴーグ国の宝石に関する情報が欲しくてネットで呼びかけてたら、その質屋から反応があったのだ。
ルビヌスの星に似たものを売りに来た客あり。
って。
人相風体から言って、安西に間違いないだろう」
実は安西は数年前にあのルビーを質屋に入れようとしたことがある。
お金に困ったというよりも、奥さんと喧嘩でもしてその腹いせに、奥さんが一番大事にしている宝石を売り飛ばしてやろうとでも思ったのだろうな。
けれど、その質屋に、それがモゴーグ国から盗み出されたと疑われているものに、カットは違うが似ていると言われて、怖くなってやめたらしい」
「何で知ってるんですか」
師匠の目が宙を泳いだ。
「ライフワークだ。
モゴーグ国の宝石に関する情報が欲しくてネットで呼びかけてたら、その質屋から反応があったのだ。
ルビヌスの星に似たものを売りに来た客あり。
って。
人相風体から言って、安西に間違いないだろう」

