類は、黙って修羅場中の三人を見ていたが、隙をみて、やっと口を開いた
「ところで、ルビーがなくなったっていうのは、どういうことなんですか。状況とか、教えてください」
すると、安西が黙って懐からさっきの包みを出した。
結び目が、トキが結んだままに見える。
「あるじゃないですか」
安西は、黙って類に包みを渡した。
軽かった。
ハンカチの重さしか感じない。
トキが類の手からそれを取って、結び目を確かめた。
「私が結んだままのようですね」
言って、何だか赤くてひらひらしたものを結び目から抜き取った。
「私が結び目に挟み込んであったバラの花びらがそのままありました」
って、あのときそんなことしてたのか。
マジシャンのようだな。
っていうか、なぜバラの花びら?なんでそんなもん、とっさに持ってたの!?]
「ところで、ルビーがなくなったっていうのは、どういうことなんですか。状況とか、教えてください」
すると、安西が黙って懐からさっきの包みを出した。
結び目が、トキが結んだままに見える。
「あるじゃないですか」
安西は、黙って類に包みを渡した。
軽かった。
ハンカチの重さしか感じない。
トキが類の手からそれを取って、結び目を確かめた。
「私が結んだままのようですね」
言って、何だか赤くてひらひらしたものを結び目から抜き取った。
「私が結び目に挟み込んであったバラの花びらがそのままありました」
って、あのときそんなことしてたのか。
マジシャンのようだな。
っていうか、なぜバラの花びら?なんでそんなもん、とっさに持ってたの!?]

