「はい、影山探偵事務所ですが。安西さん、何か変わったことでもありましたか?」

 トキの顔を、覗き込む。

 師匠も同じように覗き込んでいた。

 けれど、トキの表情を読むよりも、携帯から漏れ聞こえてくる安西の、興奮したでっかい声を聞いているほうが確かだった。



『なくなったんですよ!スタールビーが。ルビヌスの星が!!』



 三人は、目を合わせた。