春の暖かい休日…

 2人は又、女の子同士のデート(?)を楽しんだ。

 映画やショッピングとかに行ったりして休日を満喫したのだ。

 2人はドーナツショップで軽い食事をした。

 恵理香は抹茶シェイクをストローで味わいながら、さっき見た恋愛モノの映画の話しをした。

「映画、面白かったよね?」

「うん、面白かったァ」
と言いながら、涼子はドーナツをパクつく。

「ヒロインのロザリアがスッゴく可愛かったし、仲良しのアンディやサラなんかも良かった」

「私はサァ、サラの恋人が気に入っちゃった。ええっと、名前…何だったっけ?」

「ジョン・ファイル」

「そうそう、ジョン!」

「私はジョンなんか、好みじゃないなァ」

「どうして? イケメンだし、女の恋心が燃え上がるような台詞がベリグーだったじゃーん?」

「でも何だかネェ、強引で迫っちゃうぜって雰囲気だし、マジ…怖そう」

 …とまあ、2人は作品の話題に夢中になるのだった。

 話題が尽きたところで、涼子は可愛らしい柄物の紙袋をテーブルに出した。

 袋を開け、中の白い箱を1個出す。

「ハイ、これ」

「何それ?」

 品物を受け取った恵理香。

「さっき、キディ・マニモに入ったじゃなーい」

「ああ、あのブティックだね?」