雨の降る夜。 僕に聞こえるのは車の音と 地面に雨がぶつかる音だけ。 桜の花弁が雨に打たれて ぺったりと地面にくっついてる。 誰も居ない道を歩いてきて、 涙なのか雨なのか 解らないくらいぐちゃぐちゃの顔で 紫陽花の花を前に座り込んでいた。 冷たい雨に打たれ続けて冷えた体 感覚もない体に何かが触れた。 僕の頭を撫でて 心配そうに覗き込む顔。 それが君だった。 それが君と僕の出逢い