この学園には翼人は5人いる。メンバーは生徒会長に生徒会副会長、生徒会三役の5人だ。

その力は学園トップクラス。

俺は騒ぎの中心になっているのが少し気持ちよく思っていた。

ピンポンパンポン
「一年生、ヒリス君学院長がお呼びです。至急学院長室へ来て下さい。」

クラスメイトにもみくちゃにされていた中からやっと抜け出して俺は学園長室へと向かった。

「君が銀翼の使い手ヒリス君だね。」

窓を背中に背負い初老くらいの人が俺に話をかけてきた。

「入学式には参加して居ないようだから改めて自己紹介をしよう。私が学園長のエリス・E・ユーティだ。」

女の人だった。

てっきり学園長は男の人だとばかり思っていた。

「早速で悪いんだけど、その銀翼もぎ取らせて。」

・・・。

「聞き間違いとかじゃないよ。君には過ぎた代物だからね。」



銀翼って何だよ。何で羽が生えるんだよ。


「今すぐ決めて欲しいけど、一つ昔話をしようか。」