アナタだけのお姫様


 ――そんな顔、しないでほしい。



 こらえていたモノが溢れ出しそうになるだろ?



「じゃあ、日和にはあまり優しくしすぎないでね」


 一言だけ言い残し、俺は長年住んだ実家を後にした。