アナタだけのお姫様



「日向様……お時間です」 


 お手伝いさんに急かされ、俺はお気に入りの靴を履く。


 日和が買ってくれた大事な大事な靴なんだ。


「山下さん。これ、日和に渡してもらえる?」


「……はい。かしこまりました」


 俺が渡したしおりを見ると、山下さんは切なそうな笑顔で頷いた。