アナタだけのお姫様


 
 仕方ないんだ……二階堂家の長男だから……


 俺が全てを背負わなくてはいけないんだ。


「あ、ひな! 探しちゃったよ」


 俺を見つけた途端、極上の笑顔で飛びついてくる日和を、たまらず抱きしめる。

 
「む? どしたの?」