アナタだけのお姫様



「えっ!? ひな、くん……?」


 ――久保君と目が合った途端、俺は西塚さんの手を取り、繋いだ。


 久保君の表情からは何も読み取ることは出来ないけど、できる限り平静を装っているように見えた。


「ごめんね、イヤだったかな?」


「あっ、ううん……てへへ」