アナタだけのお姫様



「まさか、ひな君が誘ってくれるとは思わなかったよ~」


 渋谷の街を歩きながら、西塚さんが笑顔で言う。


 もちろん本気で誘ってなんかいないんだけど。


 ただ、俺の計画に欠かせない、ちょうどいい存在なだけだよ?