アナタだけのお姫様



『今度の金曜日、夕方くらいに渋谷のカフェで話すことになったわー』



 久保君のメールを確認した後、西塚さんに声を掛ける。


 ――案の定、OKしてくれたので安心した。


 
 凄く嬉しそうに頷くその姿を見ても、なんの罪悪感もない。


 俺はもしかしたら本当に悪魔なのかもしれない。




 ――馬鹿馬鹿しい。