アナタだけのお姫様


 目を閉じて聴いてる彼女の顔を見ながら弾くと、すごく気持ちがこもる気がする。


「どうでしょうか、お姫様?」


 はっと目を開けると、ぽすんと俺の横に座り、寄りかかってきた。



 この曲には……俺の思い出も沢山詰まってるよ。


 もちろん日和に対する想いも、ぎゅっとね。