アナタだけのお姫様


「もしもしーどしたー?」


「ふっ、うぅっ……」


「おい……日和!?」


 ――なんでかな?



 侑也の声を聞いた途端、涙が出たんだよ。


 初めて日和って呼ばれたし……こんな状況は悲しいのに、嬉しい、凄く複雑な感じ……。


「今から行くから!! 門の前に居て!!」


 そこで電話が切れた……。