アナタだけのお姫様


「まあ、もうこんな時間だしそろそろ帰るか」


「調査ご苦労!!」


「おう」


 まだ夕方だったけど、侑也はこれからバイトだし仕方ないよね。



 でも、またバイクに乗れるって思うとワクワクしてる。


「調査の礼もミルクティーでいいんでしょ?」


 お店から出て、笑いながら侑也を見ると、一点に視線が釘付けになっているようだった。


 ほんの一瞬だったけど驚いたような怒ってるような……