アナタだけのお姫様


「何か気になるもの、ありそう?」


 なんてひなに言われたものの……いろいろなお店を見てもこれと言って特になかった。



 洋服を見るのは好きだけど、買うとなるとちょっと別。


 タクシー内で言われた事が頭に残ってるんだもん。


 そりゃ慎重になるわ。


「あ、これ似合いそうだよ」


 ひなが渡してくれたのは、裾が切りっぱなしになっているラフなスカートだった。


 変なところにポケットやスタッズがついてて、それに薄いカーキだしなんともあたし好み。


「さすがひな……あたしの好み分かってるよね」


「ふふっ。そりゃそうでしょ」