アナタだけのお姫様


「何階から見ようか?」


「もっちろん、七階でしょ!!」

 
 ひなとこうして手を繋ぎながら歩くのって楽しい。


 周りの目を気にせずのんびり出来るんだもん。


 ――あたし達が兄妹なんて誰も分かるわけないし。


 こういう時や家にいる時は、唯一‘兄妹’っていう垣根を飛び越えられる。


「しっかし本当、いつ来ても大音量だよねー!」


「もう少し小さい音だったらいいのにね?」


 マルキューの中って、色んなお店で色んな音楽が大音量でかかってるから、ちょっと耳が痛くなる。



 外に出たら耳の中でまだ音楽がなってるような気にさえするしね。