アナタだけのお姫様



「早く咲いて欲しいね、桜」


「ひなも思ってたー?」


「うん。このままでも綺麗なんだけどね」



 暫く続く桜並木を抜けると、バイト先はもう目前。


 というか白を基調とした外観が見えてる。


 そうだね、うちから十分もかからないね、うん。


「到着致しました~お姫様」


「うむ!」