「なー、弟子」
「何かね。ワトソンくん」
「いや、伊丹なんだけど」
「ノリが悪いな。
ここはキャー!!ホームズ!!でしょ?」
「女口調になれと?」
「で、何ですかー?」
「お前に単独潜入を申し渡す」
「嫌ですよ。どうせその潜入でうちは無人島に流れ着くんでしょ」
「何で考えてることがわかるんだよ!!
いーから行けよ!!
ストーリーが進まねぇんだよ!!」
「ストーリーとか、どうでもいいし」
「お前いつも言ってるよな?話の進行がどうとか」
「象?」
「うん。どうとか、ね」
「すみませんねー。ワトソンくん」
「だからそれやめろ
俺はホームズがいい!!」
「ホームレスなら、公園で生活するとなれますよ」
「ホームズな。ホームレスとホームズは違うから」
「ホームレスもホームズも人ですよ!!
違うって何ですか!!」
「いや、違う人だからって言いたいのであって…ってもーめんどくせ!!
いいから行けよ!!潜入しに」
「はいはい。後で『この話もつまらないからやめよう』とか言わないで下さいね」
「言ってるの毎回おまえだろーが」
「はいはい」
そう言って、うちは出ていった。
ハンチョウを観ながら