私を愛して




 「疲れたぁぁ…」

筋肉カチンコチンだよぉ。



私はドレスのまま、ベッドへと飛び乗った。

退屈だったな…社交界。


記者会見。


社交界で言う事は皆同じ。
 「『ダンスがお上手ですのね』
  『まぁ、なんて美少女なのでしょう!13歳にしか見えませんわぁ』
  『お見えできて光栄です!お写真お願いします!』

…国とやっぱり変わらないのね。かわってるのはこの高価な部屋だけだわ。木って…高価らしいわ」


カメラの音も飽きた。
笑顔を振りまくのも飽きた。

何もかもが一緒。
どこに行っても変わらない日々。

…疲れた

 

せっかく自由になれると聞いて、浮かれてきたのに…


ちっとも自由になんかなれない。



私はもう片方の靴を怒りにまかせて投げようとした。

―――グゥゥゥゥ―――


・・・


 「おなかすいたわ」


食べるものないかしら。

そう思ってベッドを降りようとしたらガサッと言う音がした。

 「誰?!」

見ると箒と塵取を持った髪の長いソバカスのある、目のパッチリした女の子が顔を真っ赤にして、こっちを見ていた。

 「メイドかしら?」

 「あのっ私…部屋の最終確認をしてっ―――グゥゥ―――



あわてておなかを押さえるけどすっかりばれてしまって、女の子は笑った。


 「ハハッ……とすみません。おなかがすいてるんですか?」

 
女の子はおなかをかかえてまだ笑っていた。

何よ…

私は顔を赤めた。

 「え…ええ。社交界ではジュース以外食べてはいけないって国の法律なの。あれだけ神経質に挨拶して、質問に答えてたのにご飯も食べちゃいけないの!胃が痛くなるわよ!」


すると女の子はさらに笑って塵取を落とした。