「パンプ!これは何?」

 「クレープさ」

 「くれーぷ?」


見たからに、薄い生地の中に生クリーム。

ストロベリー

チョコレート…


たくさん入ってる。


 「食べ物?」

ふつうこんなに具材入ってるならケーキにしない?
つくづくわかんない。

 「これはどこでもいつでも気軽に歩きながら食べられるのさ。買ってやろう」

パンプはどうやら行き着けらしく、半額の苺のクレープをくれた。

おそるおそるまだ生暖かい生地に口をつける。
 「・・・まあ!なんておいしいの?!」


私は国の事など忘れて思いっきり楽しむ。

アクセサリー店。

服屋ー・・・


 「お前その服、動きにくいだろう」


パンプはつんつんと私の背中を叩く。

 「あら!この服可愛いじゃない!」

ウィンドーに飾ってある服…。いいなあ、私も一回で良いからこんな自由な服きたい。
 「きいてないな・・・どれだ?」