誰だコイツ。 何でこんな最低なヤツが、こんな高い店来てんだよ。 「だいっ、大丈夫!?」 「…うん、大丈夫…」 私の表情にテンパる男。 彼の声で、周りからの視線が自分達に向けられている。 恥ずかしくなり、苛立つ気持ちを抑え、立ち上がり去ろうとしたが何故か男が付いてくる。 「ごめんねっ。ちょっとよそ見してて…」 「…いいですよ」 「あの…本当ごめんっ!」 「…別に気にしてませんから」