「naoちゃん?」 名前を呼ぶ男の声が、前方から聞こえた。 すると、ムカつくヤツの後ろから一人の男が現れた。 「あ、はい」 「やっぱりnaoちゃんかぁ!俺誰かわかる?」 「…ヨンさん?」 「当たりっ!大正解!」 何故かヨンさんは大阪弁で、格好もパーカーにジーパンと、ラフな感じ。 「サトシとおったん?」 「サトシ?」 「コイツの名前」 ヨンさんはそう言って、ムカつくヤツを指差した。