ごめんね…気付いてあげられなくて。
もし……気付いてあげられていたら。
力になってあげられたなら。
星歌は死なずにいたのかもしれない。
私にそれだけの力があるとは思えない。
だけど…。
守る事位は、出来たのに…。
身体を張って、大事な親友を守る事位は、出来たのに……!
「…姫野さん、野江田さん…!!」
…星歌、せめてもの罪滅ぼしをさせて。
「私…犯人を絶対に捕まえる!!」
誓う…。
誓うよ!!!
拳を強く握り締め、奥歯を噛んだ。
「そして、殺す…!」
犯罪者になったって構わない。
終身刑だって、死刑だって、どんな事にも耐えてみせる…!
2001年9月12日ー。
下咲 理央は、犯罪者になる事を決意した。
真っ白な両手を、真っ赤に染めようと、決めたのだ。
これから始まる、残酷な悲劇を予感しようともせずに…。
「星歌…私の復讐劇、ちゃんと見ていてよね」
小さな窓から、わずかな輝きで明るさを保っている程度の薄暗い廊下に、彼女の小さな誓いの言葉が、延々と響いていた……。
もし……気付いてあげられていたら。
力になってあげられたなら。
星歌は死なずにいたのかもしれない。
私にそれだけの力があるとは思えない。
だけど…。
守る事位は、出来たのに…。
身体を張って、大事な親友を守る事位は、出来たのに……!
「…姫野さん、野江田さん…!!」
…星歌、せめてもの罪滅ぼしをさせて。
「私…犯人を絶対に捕まえる!!」
誓う…。
誓うよ!!!
拳を強く握り締め、奥歯を噛んだ。
「そして、殺す…!」
犯罪者になったって構わない。
終身刑だって、死刑だって、どんな事にも耐えてみせる…!
2001年9月12日ー。
下咲 理央は、犯罪者になる事を決意した。
真っ白な両手を、真っ赤に染めようと、決めたのだ。
これから始まる、残酷な悲劇を予感しようともせずに…。
「星歌…私の復讐劇、ちゃんと見ていてよね」
小さな窓から、わずかな輝きで明るさを保っている程度の薄暗い廊下に、彼女の小さな誓いの言葉が、延々と響いていた……。
