………ガバッ!




「空♪
おはよー!」




「……ツキ。てめーまた騙したな?」



勢いよく体を起こしたかと思えば、開口一番がコレ。

しかも、チョー不機嫌な顔。
しかし、そんな顔もカワイイ寝癖のおかげで怖さ半減だ。




「だって、空が起きないのが悪いんじゃん。」




「ったくよ〜。
もうちょい違う起こし方しろよなぁ〜。」


せっかく起こしてやったのに…
彼に感謝と言う言葉はないのだろうか?




「空が起きないから…「つか、なんで制服?」


人の話を聞かず、声を被せてくる彼。

なんてヤツなんだろう。




「今日から学校だからでしょ。だから起こしにきて…ってヤバイ!!
学校遅れちゃう!!」


時計は出なきゃいけない時間の10分前を示していた。



「じゃあ、下で待ってるから急いで準備してきてね!」