不器用なカノジョ。






「もしかしてさ、俊輔くん」


「なんすか?」


イスに座って項垂れる俺にキョンちゃんが言う。



「体調悪くなった原因は千尋?」


「さあ。分かんないっす、自分でも。

ただ、千尋のこと傷つけた…つーか怒らせたから」


「その原因は…?」


自分のことを指さすキョンちゃん。

ウソをついたって仕方ないから素直に頷く。



「もういいですか?

俺、寝ます。


そうじゃないとそろそろ倒れそうっす」


「ああ、悪いな。」


これ以上、何も話したくなくて。

ベットに横になった。


すると意外にもすぐに襲ってくる睡魔。

ひろが横にいるから寝られないと思ったのに。


そんなことを考えながら

俺は夢の世界へと堕ちて行った。