ひろと別れて教室に入る俺。


うーん…結構揃ってるなぁ…


なんて思いながら黒板に張り出されている名簿の確認。


えーっと…古川ー…古川…俊輔ー…

おっ!発見。


出席番号は…33番かぁ。

やった!ぞろ目だ!


なんて思いながら自分の番号の席に座る。


窓側の前から3番目。

うん、微妙な席。


そんなことを心の中で呟いていると突然、後ろから肩を叩かれた。



「よ!俺、星 慎太郎(ホシ シンタロウ)!

ちなみにバスケの推薦でこの学校来たんだ!」


……なんだ?コイツ。

むっちゃフレンドリーだなぁ


なんて思いながら自分の自己紹介をしようとすると、

その前に星慎太郎がまた喋り出した。



「お前、名前は?」


「え?古川俊輔だけど?」


「俊輔かー!カッコイイ名前だな!

…ちょっと待って!

俺、お前の部活当てるから!」


なんかグイグイくるヤツだな、慎太郎って。

けどきっと悪い奴じゃない。

俺の直感がそう言った。



「あ!分かった!

俊輔、サッカー部だろ!!」