「で、俊輔は何組なワケ?」
「え?俺?
俺は…G組」
「G組?!ってことはまだ野球続けてたの?!」
「まあね。親父、うるさいし。
何より俺、野球好きだしね~」
俺がいるG組はスポーツコースのクラス。
うちの学校は新学校でもあるが、
それと同時に運動部がなかなか強く、
野球の他にもサッカーやバスケなんかのメジャーなスポーツもマイナーなスポーツも全国大会に出場していたりする。
「ってかさ、なんか俺ら…むっちゃ注目浴びてない?」
そう。
さっきからいろんなところからいろんな視線を感じていた。
「まあ…仕方ないんじゃない?
認めたくないけど俊輔、平均以上のルックスだし」
「おー!ひろからんなことを言われるとは!
ってか俺だけじゃないでしょ。
ひろのルックスも平均以上…つーか120点だし!」
「それはどうもありがとうござます」
あの…棒読みですよ?ひろさん。
「とりあえず私、教室行くから。
じゃあね、俊輔。
校内で私を見ても気安く声かけないでね」
「分かったー!
見たら絶対声かけるから~!」
もちろん、俺の言葉に対してのひろの反応はナシ。
ま、分かってたけどね。
こうして俺とひろの高校生活は始まった。


