「相変わらずすごい注目度じゃん」


結局俺とひろは一緒に登校。

あ、ちなみに今日入学式ね。



「あのさ、俊輔。

どうしてそうも昔からお喋りなの?

少しは静かにする気ないワケ?」



「えー?だって俺、喋ってないと死んじゃうもん」


「なら黙っといて」


「え?!それって俺に死ねって言ってる?」


「…まあその解釈は俊輔に任せるわ」


ふっと意地悪そうに笑うひろ。



やっぱり変わってない。

昔からいつもそうだ。


俺をからかって遊んでる。

まあでも、こうしてひろと軽口叩けるのは多分…俺だけ。



「まあいいや。

ひろは俺のこと嫌いなんだもんね」


「まあそれは…否定しない」


ひろはまた意地悪そうに笑う。



「そんな生意気じゃなかったら俺がお嫁さんにもらってあげるのに」



「こっちから願い下げね」



ホントは嬉しいくせに。


ま、ああは言ったけどさ、ひろ。

俺、今のままのひろでもお嫁さんにもらってあげるけどね。