「あれ?てっきり死んじゃったと思ってたんだけど」
「はあ?!何勝手に殺してんだよ!」
「だって最近、うるさいその姿、見なかったから」
ひろのその返事に思わずニヤッと笑ってしまった。
「もしかして、寂しかったの?」
ひろの正面に座る。
すると思い切り睨まれ、挙句
「…いってぇ!」
机の下でスネ蹴りを食らった。
容赦ないところも、変わってないよ、まったく。
「で、昼休みになんでここで昼食?」
「落ち着くから」
即答のひろ。
ここは図書室だ。
昼休みだからか誰もいない図書室。
確かに落ち着くかもしれないけど。
だけど…
「寂しすぎない?」
あまりに静寂で。
孤独を感じる。
昼休みの図書室はそんな感じだ。


