結局、その日はひろと慎太郎と俺の3人で仲良く帰った。
どう考えても慎太郎が邪魔だ。
せっかくの俺とひろのラブラブ帰宅…だったのにアイツのせいで…!
だがひろと慎太郎は
「俊輔、マジ邪魔」
なんて俺の粗末な扱いったらありゃしねぇ。
ちくしょう。
なんでよりによってひろと慎太郎がそんなに仲良くなるんだよ!
「おーっす!俊輔くん!」
入学式の次の日。
イライラしながら登校している俺の背中を後ろから叩いたのは慎太郎だ。
「黙れ、慎太郎。
んでもって慣れ慣れしいんだよ、てめぇは」
「なーに朝からイライラしてんだよ?
…あ!もしかして欲求不満か?
可哀想に。彼女いたらそんなことにはならないんだけどな」
勝ち誇ったような笑みでニヤッと笑う慎太郎。
俺は背負っていたスクバを思い切り慎太郎の背中にぶつけてやった。
誰が欲求不満だ バカ野郎。
…あ、でもまあ多少はそうかもな。