「ねえ、ひろ」


「なによ」


だいぶ落ち着き取り戻したひろはベットの脇にあったイスに座っている。



「どうして俺がここにいること知ってたの?」


「キョンちゃんから電話があったの。

俊輔が事故にあった、って。」


「それで心配してきてくれたの?」


「…そうだけど、何か文句でもある?」


ブスッとした顔で俺を睨むひろ。

照れ隠し、ってこと、俺が見抜けないと思ってる?



「文句なんてないよ。

ただ、嬉しいなあって思ってさ」


思わず顔がニヤける。



「ところで、どういうことなのか説明してもらえる?」


「え?何を?」


「だから、事故にあったのになんで無傷でそんなにケロッとしてるのか、ってこと」


「ああ。

あのな、俺、ひろの家に…