「…どれだけ…」
「え?」
「どれだけあんたのこと心配したと思ってんの?!
で、なんなの?!
人のこと散々心配させといて、何ケロッとした顔して起きてるワケ?!
ケガも何にもしてないじゃない…」
あのー…1つ、お尋ねしたい。
なぜ俺は怒られているんでしょう?
「ねえ、ひろ?
1回、落ち着いたら?」
「うるさいっ!
あんたのせいで寿命が10年縮んだの!」
「じゃあ…」
「何よ?」
「じゃあひろは、俺にケガしててほしかったの?
俺がベットで寝込んでたほうが良かったの?」
そう言うとひろはまた、俯いた。
そして
「…何にもなくて良かった」
と、ポツリと呟き、上目遣いで俺を見つめる。
そんなひろにドキッとした。
なんだ…
何が起こってんだ、いったい。
ひろがおかしいぞ。
いつもと違うぞ!