「……ひろ?千尋?
…何?寝てたの?」
「え…あ…」
目をあけると辺りは真っ暗になっていて。
ドアのところにお母さんが立っていた。
私…いつの間に寝てたんだろう。
「電話よ」
「誰から?」
「新田先生」
え…?キョンちゃんから?
お母さんから受話器を受けり、耳に当てる。
「もしもし?」
『あ…千尋か?!』
「どうしたの?家に電話なんて」
『あのな、落ち着いて聞けよ?』
「え?う…うん」
どうしたんだろう。
ヤケに慌ててるみたいだけど。
『俊輔…俊輔がな…』
「え?俊輔?」
アイツがいったいどうしたと言うのだろう。
『俊輔が………』