「よし、そんじゃあ気分変えるためにどっか行こうか」
慎太郎は苦笑いで立ち上がる。
そして図書室を出た。
なぜか並び方が
前方にひろと慎太郎。
その5メートル後ろくらに俺と響ちゃん。
なんか…それぞれ相手、違くね?
まあ響ちゃんで全然いいんだけど。
「ねえ、俊輔くん?」
「ん?」
「俊輔くんは千尋と運命で繋がれてたほうが嬉しい?」
どこか探るような響ちゃんの視線。
「響ちゃん?
いいよ、ズバッと聞いてくれて。」
「え?」
「ひろのこと、好きなのかどうか、知りたいんでしょ?」
そう言うとあはっと笑う響ちゃん。
どうやら、図星みたいだな。
「よし、それじゃあ2つの質問に答えよう。
まず響ちゃんの気になるほうからね。
俺、ひろのこと好きだよ。
小学生の時からずーっと好き。
だから、結果的に運命で繋がれてたいよね、やっぱり。
だってそうじゃなきゃ、俺の想いは報われないっしょ。」
最後に自虐的に笑ってみる。
俺、ホント悲しいヤツだろ。
ひろのこと、ずーっと想ってんのに未だに相手にされないんだから。


