「てめぇ…!出逢って早々ウソつきやがったなぁ!」
「うっせーよ、慎太郎。
鼓膜、破れんだろーが」
「知るか!
つーか俊輔の鼓膜なんて破れても支障ないだろ!」
いや!支障あるだろ!
バカか!お前は!
と、言いたい気持ちを抑える。
なぜなら、またクラス中から注目を浴びてるから。
早速俺たち２人、クラスで浮いてるな。
「ってか、あとで紹介しろよ、あの子」
「ひろのこと?」
「その子以外にどの子がいんだよ!バカ!」
バカは言い過ぎだろ。
と、思いながら俺は体を前に向けた。
「残念だ、慎太郎。
それはできないなー」
「あぁ?なんでだよ?」
「だってひろ、俺のだし」
俺の言葉が終わったと同時に…
「………いってぇー…」
頭上に何かが降ってきた。
