それは突然だった。

急に壱聖から会いたいと言ってきたのであたしはウキウキ気分で用意して待ち合わせ場所に向かった。
珍しく今日は壱聖の家に行った。


そしたら突然……


「朱音…ごめん…」


「えっ??なにが……」


すっごく嫌な予感がした。



「俺さ…来月から半永久的に大阪へ転勤になった……」


「………。」


「俺も突然の事でビックリしてる。

朱音はさ、どうしたい??」


「どうしたい??って何??

別れたいってことなの??」



「それは朱音が決めな。
俺は朱音が好きだから別れたくない。
だけど朱音には朱音の人生がある。
俺と付き合ってたらこんな風にしょっちゅう会うことも出来なくなる。
寂しい思いをいっぱいさせると思うし朱音が辛いとき側にいてやることも出来ない。」