ドテッッ!!!!


「いったぁぁ!!」


あたしは急いで走り過ぎて思いっきり転んでしまった。

あ!膝から血が出てるし。

しかも道の真ん中と言うこともあり周りの人が笑ってるし。
あまりの恥ずかしさから涙が出てきた。


「……うぅぅッッ…グスン…」


「大丈夫??」

と心優しいスーツを着た男の人がハンカチを差し出してくれた。
そしてそのハンカチを傷口に当てて手当してくれた。

「はい。もう大丈夫。」


「…あ、ありがとうございます。」

「いえ、これから気をつけるんだよ。」

「はい。本当にありがとうございました。

…あの名前聞いてもいいですか??」

「俺??
俺は、森坂壱聖。
貴方は??」

「北城学園の2年6組中田朱音です。」


「あははははは。
おもしろいな。学校名まで名乗るなんて。」


「////。

で、では、
し、失礼します。」


そのまま逃げだした。


結局、遅刻になったのは言うまでもない。