白は花嫁の色


「…ありがとう、雅は優しい」

にこりと笑顔になる姉ちゃん。姉ちゃんの笑顔を作れるならば、俺はなんだってする。

昼間の公園にしっとりとした雰囲気は似合わないから、

本当は甘い言葉をかけたいが、「惚れた?感動した気持ちを歌にしてレコード会社に売り込む?」と、ふざけておく。

すると「うんっアハハ、ミリオンヒットだね。うん、花丸だよ!」と、姉ちゃんは俺の手をきつく握るから――


きらきらした笑顔が好きだ。

ずっとずっとこうして過ごしていけたなら……



姉ちゃんの未来に俺は居るの?“弟”として居るの?

俺の未来には姉ちゃんは“お嫁さん”として存在するんだよ。

それをいつか伝えたくて、今こうして受験勉強を頑張っているんだよ。



実を見つけた茜が俺を探す為に、遊具を練り歩いている。

…結婚したら休みの日には、子供と一緒にこんな風に過ごしたい。

あたたかい家族。理想の世界だ。



「姉ちゃんは、彼氏作らないの?」