働き者の姉ちゃんが寝れるように土日の昼過ぎまでは、“静かに”が決まり事。
こういう時の兄弟は本当にびっくりする位に大人しくて、
改めて姉ちゃんのことが大好きなんだなと実感することができる。
予め冷蔵庫に用意された昼飯を食わせ、下の二人を連れて公園に行った。(次女の椿は友達の家らしい)
昨日醜い感情を沸かせた償いのつもりで、全力で遊ぶことにした。
昼間の公園は太陽と子供の笑い声が似合う。無垢で無心になれる場所。
「こらーっ!どこに隠れたのー!!実ーっお兄ーっ?!」
隠れんぼがしたいと言った茜が鬼で、俺は垣根みたいなところに身を潜めていた。
―――すると、
「雅…入れて?」
不意にかけられた声に思わずビクっと肩を上げた。
「っ、姉ちゃん?!」
「静かに、見つかるよ?」
まだ寝ていればいいのにと思う。眠れるように兄弟を連れ出したのだから。
一緒に隠れようとするから、「…眠くないの?」と尋ねると、
「ずるいよ仲間外れにして遊ばないで?」と笑みを返された。



